松本 瞳さん
もともと車の運転が好きだったことから、就職活動の際はタクシードライバーを志望しました。日の丸交通を含め複数のタクシー会社から内定をいただいたのですが、どこに就職しようか考えた時、私は会社の雰囲気を重視することにしました。他社は主張の強い方が多く、テレビ番組のスーパー戦隊で言うところの「レッド」タイプが多い印象でした。けれど私自身の性格はレッドではありません。そういう会社に入ったら埋もれてしまうと思いました。
日の丸交通は、面接の際にお会いした人事の方があたたかく、社長と社員がフランクに会話しているところも見ていました。こういうアットホームな雰囲気の会社なら、私も埋もれずに働ける。そう思い、新卒で日の丸交通に入社しました。
入社後は2ヶ月ほどの研修を経てから営業所に配属されました。研修では1人ひとりのペースに合わせて指導していただき、同期の女性社員は全員同じ営業所の配属にしてくださるなど、会社からは手厚く配慮していただきました。
それでも研修と実務では状況が違うので、配属後は夜になると不安な気持ちがこみ上げることもありました。そんな時は、営業所の運行管理の方に聞いたり、ベテラン乗務員の方に相談したりしました。みなさん快く教えてくれましたし、はじめの頃は「夜は早めに切り上げていいよ」と言って気遣っていただいたおかげで、深夜勤務にも慣れることができました。同期は25人ほどいるのですが、とにかく仲が良くて、研修が終わった後も頻繁に食事に行っています。一緒に過ごす時間が支えになっていますね。
女性ドライバーだとわかると、喜んでくださるお客様が多いです。偶然お乗せした方が「前もあなたの車に乗ったよ」と覚えていてくださったり、「毎年、年明けに乗るタクシーのドライバーさんは女性なんだよ」と言われたりしたこともあります。車内には、お客様がご意見を記入するための「エコカード」が設置されているのですが、ご乗車いただいた方から「乗り心地が良く、話していて楽しかった」と感想をいただいたことも励みになりました。
タクシーに乗られるお客様は、ご高齢の方が少なくありません。乗降にどうしても時間がかかってしまい謝られることが多いので、「全然大丈夫です。ゆっくりどうぞ」とひと言かけるようにしています。せっかく乗っていただくので、気分よく過ごしていただきたいんです。
日の丸交通には、「なでしこタクシー」という女性ドライバーを指定できるサービスがあります。これは、女性のお客様が男性ドライバーを警戒して、自宅から少し離れたところで降りてしまう問題を解決するためにできたものです。企画性に富んだサービスを提供しているタクシー会社は他にもありますが、日常に潜む問題に向き合ったサービスが提供できるのは、日の丸交通が常にお客様に寄り添う姿勢でいるからだと思います。
現在は入社2年目になり、少しずつ周りが見えてくるようになりました。社内の方々が配属後もずっと気にかけていてくださっていることを実感し、次の1年は積極的な営業に挑戦していきたいと思っているところです。
