日の丸交通では、メガネ・アイウエアブランドのJINS(ジンズ)と提携し、「JINS DRIVE LENS」の導入を開始。
ドライバーは長時間強い紫外線を浴びています。これにより心身ともにストレスになるだけではなく、白内障や角膜炎を引き起こす可能性があります。また現在は高齢化するドライバーにとって、最も多い事故は衝突事故であり、車間距離、信号、標識を見極めることは大きな課題です。この「JINS DRIVE LENS」は昼夜使え、特に夜間ドライブにおいてはヘッドライト等による反射光を防ぎ、より見やすく視界良好になる特徴があります。 日の丸交通は、ドライバーの安全運転を目の健康からサポートします。
対向車のヘッドライトなどのまぶしさを抑えて、良好な視界を確保する「JINS DRIVE LENS」安全で快適なドライブをサポートする機能特化レンズです。
<レンズの特徴>
・太陽光やヘッドライトの眩しさを抑えつつ視界も暗くさせない
・視界を暗くさせないので通行者が見つけやすい
・水滴や濡れた路面の光の反射防止とコントラストにより雨の日にも見やすさ向上
・見た目が自然で接客にも問題なく、紫外線も99%以上カット
普通のメガネに比べると、光の乱反射が少なくくっきり見やすくなりました。特に夜間の雨天でも走行車線が見やすく、安心して運転することが出来ます。まぶしさを軽減することは、結果的に目の疲れが軽減するようです。
猿江営業所 齋藤さん
このメガネを着用すると、信号機の赤やブレーキライトが反射せずハッキリ見えます。曇りの天気でも、周りが鮮明に見える気がします。レンズの色が濃くなく、お客様との接客でも問題なく使えるのが嬉しいですね。 猿江営業所 大久保さん
このメガネは、対向車のライトだけではなく太陽光のまぶしさも軽減されるようで、目が疲れにくくなった気がします。特に夜間は、今までのメガネよりも暗いところでも明るく見えるようになり、夜景がきれいに見えます。 猿江営業所 川内さん
あるSAS患者と非SAS患者を比較した調査では、SAS患者は非SAS患者と比較して「運転中の眠気」の経験割合は約4倍、「居眠り運転」ではなんと約5倍も経験したと示されています。このようにタクシードライバーの睡眠障害は、交通事故のリスクを高める大きな問題です。そのため日の丸交通では、交通事故や労働災害のリスクを考え、睡眠時無呼吸症候群(SAS)への企業の取り組みは重要なリスクマネジメントのひとつであり組織全体の生産性の向上につながると考えて、積極的にSAS検査・治療を実施しています。
当社ドライバーの日常を密着したブランドビデオ「Dream taxi Healthy sleep, happy tomorrow」では、当社ドライバーが睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された際の心情や治療への取り組み、良質な睡眠を得られたことによる思いがけない結果について語っています。
ブランドビデオ「Dream taxi Healthy sleep, happy tomorrow」公開中
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン 睡眠時無呼吸症候群(SAS)啓発サイト
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
寝ている間の無呼吸になかなか気付くことができないために、検査・治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。
この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々なリスクを生じる可能性があるためです。例えばタクシードライバーにとって睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって生じる日中の眠気は、判断力や集中力の低下を招き、交通事故のリスクを高めたり、作業効率を悪化させます。また一般的には欠勤・遅刻・早退が増えがちであると言われています。 睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの睡眠障害によって生じる経済的損失が3.5兆円になるとの試算もあり、交通事故をはじめ医療事故・産業事故などにもつながれば社会的リスクも重大で、現在では良質な睡眠の重要性が問われています。
日の丸交通では、健康起因による事故を未然に防ぎ安全安心なタクシーを提供するために、平成27年8月に「メタボ社員ZEROプロジェクト」をスタート。健康診断でメタボ判定を受けた社員に対し、「メタボ社員ZEROプロジェクト」の一環として「ロカボチャレンジ」を実施しました。「ロカボ」とは、生活習慣病の予防にも有効といわれる“ゆるやかな糖質制限”のこと。ロカボを推進している山田悟医師(北里研究所病院 糖尿病センター長/一般社団法人「食・楽・健康協会」理事長)と、糖質の低い「ブランパン」を扱う株式会社ローソンの協力のもと食事内容の改善などを実施し、血糖値や睡眠効果について検証しました。
第1弾は平成27年8月から3ヶ月間実施し、山田悟医師からロカボのための食事法を学び、実践しました。ロカボの知識が付いことで、勤務中の食事が糖質の低いベーカリー(株式会社ローソンの「ブランパン」等)や、サラダを中心としたデリカの割合が上昇し、米飯やアイスクリームの割合が減少するという、食生活が改善される結果が現れました。
第2弾では平成28年6月から3ヶ月間実施。今回のチャレンジでは、日の丸交通社員に加え株式会社ローソンの社員も参加し、合同で実施されました。また新たな取り組みとして、居眠り運転などの睡眠障害による交通事故防止のため、国土交通省自動車局より推進されている睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査のため、ロカボによる睡眠効果についても検証しました。
血糖管理の悪かった参加者では、糖尿病と関係のある値であるHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)の数値が0.9ポイントも低下。これは強力な飲み薬やインスリン注射と同等の効果であり、ロカボチャレンジは大きな効果があったといえます。またHbA1cの数値が高かった参加者では、呼吸器関連に支障をきたす酸素飽和濃度の数値にも、改善がみられる結果となりました。この結果より、ロカボチャレンジは病気を未病する効果があるといえます。
総コレステロール・HDL−Cの数値が基準範囲内に改善し、中性脂肪は-44mg/dlの改善がみられ、参加者の脂質の改善にも大きな効果がありました。また参加者の65.4%が「運転中の集中力が改善した」と回答し、ロカボを積極的に実践したドライバーでは、車が走行しているハンドル時間(勤務時間ー停車時間)が平均で15分も増え、ロカボチャレンジは、健康だけではなく仕事の生産性にも効果があるといえます。
睡眠時に無呼吸状態となっている値と、熟睡度を示す値に大きな変化が現れました。参加者全体では、一晩1時間あたりの無呼吸回数が6.5回減少し、深い眠りの割合が3.3%も増加。睡眠の質が向上したことにより、起きている間の生活にも改善が起き、約60%の参加者が「運転中の眠気が改善した」と答えました。これは健康起因による事故を未然に防ぐことにもつながり、ロカボは安全安心なタクシー提供に大きく貢献するといえます。