それが一番
23歳で来日。銀行マンからタクシードライバーに
私は、生まれも育ちもブラジル。両親もブラジル生まれですが、祖父は日本人です。ブラジルの景気が悪くなったのを機に、23歳の時に来日しました。
日本に来てからは、日本語学校に通い、ブラジル人向けの銀行のスタッフとして10年間勤務。主な業務内容はフロントでの接客でした。その間に妻と出会い、今は2人の娘と4人暮らしです。娘は双子でとってもかわいいですよ。
タクシーは、自分のお店を持つことに似ている
タクシードライバーには以前から興味があったんです。ブラジル人向けの求人紹介会社から「経験がなくてもできる」と教えてもらい、日の丸交通に転職を決めました。
教習初日の時点で、しっかり教えてくれる優しい会社だなと強く感じましたね。今は営業所に配属されて2年経ちますが、研修で教わったことをそのまま実践すると本当にクレームが起こらないんです。
タクシードライバーの仕事は自分のお店を持っているみたいで、そこが面白い。外に出たら全て自分の責任ですが、自由に動けるところが魅力だと思います。お休みがしっかり取れて、安定して稼げるのも嬉しいですね。慣れてくると、子どもとの時間もちゃんとつくれます。
「地理は、今も毎日勉強しています」
入社して半年くらいは、言葉やコミュニケーション、地理で苦労しました。自信がないとお客様は分かってしまうので、こちらの不安が伝わらないようにしなければならないですから。でも実際のところ、日本のお客様はみんな優しくしてくれますよ。自分でも、施設の名前や地名を日報で見直したりして、毎日勉強を欠かさないようにしています。
思い出に残っているお客様は、営業所に配属になった初日に乗せたお客様。すごく緊張していたのですが、ブラジルで3年間働いていたことがあるという方だったので、とても話が盛り上がりました。最後には「頑張ってください」と言ってもらい、励みになりましたね。
インデペンデンスを目指して努力を続ける毎日
運転で一番大切にしているのは「無事故無違反」です。前職で営業車を1日300kmくらい運転していたこともあり、技術には自信があります。しかし、まだまだ勉強もしていかないといけないと感じています。エクセルにデータを入れて、待ち時間にチェックしたりもしています。 タクシードライバーは一生懸命やっていればしっかり稼げるし、1日のスケジュールも自分で決められる自由さがある。いつかインデペンデンスで活躍できるように、これからも頑張っていきたいですね!